テーブルを通して思うこと

2018.05.07 インテリア無垢材無添加人の暮らし

わが家のダイニングテーブル。
1930年代にイギリスの家族が使っていたもの。

 

 

パイン材でできた板材は、何度もオイルがしみこませてあるのと、
長年の使い込みで、すっかりチョコレート色に変わっています。

素朴で重厚な作り。
詰めたら8人は座れる大きさ。

ところどころに傷がついてます。
角はすっかり丸みを帯びて
ほどよい凸凹も味をだしています。

椅子も、どこかヨーロッパの教会で使われていたものだから、
背もたれの下に、聖書を置く台なんかが設置されていて。
子どもが掘ったのか、数字なんかも刻まれていたり(笑)

 

 

ホントは新品が良かったのですが、
息子がひどいアレルギーだったので、
接着剤や化学塗料を避けるために
やむなくアンティークにすることに。

でも、このアンティーク、
わが家の、モノに対する感覚を、180度変えてくれるきっかけになりました。

長く使われてきたモノたちには、
何とも言えないあたたかみが備わっています。
新品には醸し出せないおだやかな空気をまとっているような。

うまくは言えないのですが、
おじいちゃんと一緒に暮らしている安心感、みたいな感じ?(笑)
長い年代を経てきた、深みとか受け入れる度量とかやさしさとか。
そういう目に見えないものを感じるんですね。
それが心地よい。

そして、このダイニングテーブルが教えてくれた心地よさが、
私たちを無添加住宅につなげてくれました。

以前住んでいた日本の普通のアパートでは、
びっくりするほど、このダイニングテーブルが浮いてしまったのです。
ビニールクロスの壁紙、つるつるの床、部屋全体を照らす蛍光灯、
すべてがテーブルとケンカしていました(笑)

「このテーブルに似合う家が欲しい!」

その一心でそんな住宅を探し続けたのです。
その答えは明確。
自然のものを使う、そして、ヨーロッパの家に近い、
無添加住宅しかありませんでした。

本物の家具には本物を。
それは私に「本物の生き方」を教えてくれる経験ともなりました。
見方がこれまでと全く変わってしまったのです!

自然のものを長く大切に使い続ける精神。
補修しながら、愛着をもってモノを扱う精神。

ヨーロッパでは当たり前の暮らし方ですが、
現代の日本ではあまりそういうのを見かけない。

今の日本の使い捨ての住宅事情を、「そんなもんだ」と思っていた私たちに、
新しい生き方を提案してくれたのが、
このダイニングテーブルと無添加住宅でした。

縁あって、自分の人生に流れ込んできてくれたモノ、家、
その出会いを大切に扱う、大切に使い切る。

それはとても穏やかでやさしい生き方なのだと思います。

そして、それは、モノや家にとどまらず、
出会う人、出来事への姿勢にもつながっていきます。

使い捨てではなく、
人生の中で出会ったすべてのものを大切にする。

自分の暮らしを、人生を、大切にする。

いつしか自然に、そんなふうに思うようになってきました。

今でも、年に二回、
ダイニングテーブルの天板にオイルを塗ってメンテナンスします。
無添加住宅の床もキャビネットも、
スチームクリーナーでピカピカに磨き上げます。

たくさんのモノはいらない。
でも、本当に大切なモノを大切にしていくこと。

こんなシンプルなことが、
私たちを幸せにしてくれるような気がします。

この家も、大切に大切にして、
誰かにつなげていきたいと、そんなふうに思うのです。