裏庭で

2018.11.16 無添加人の暮らし

めっきり秋も深まり、
もうすぐ北国に雪が降りますね。

少し前のことになりますが、今年の夏は、
わが家の裏庭をいろいろきれいに整えました。
草を刈り、雑草を抜き、
小さな家庭菜園に種をまき。

ダイニングの窓から見えるところには、
花壇を作って白いウサギちゃんのオブジェも置いて。
花壇と言っても、
すぐに雑草にやられるので美しく整ってはいません。
雑草と相性のいい、
できるだけ自然に生えている草花のような花ー千日紅やラベンダー、マーガレットなどを植えて楽しんでました。

家の横のスペースには、
「オーチャードスロープ」(果樹の小道)と勝手に呼んでいるレンガ道をつくり、
ブドウのアーチをくぐってブルーベリーやプラムの間を抜けて
裏庭へと誘われる仕掛けを。

何も置いてなかったウッドデッキには、
白いアルミのミニテーブルとイスを。
お天気のいい日曜の朝は、
ここで読書しながら熱い紅茶とパンを。

抜けるように高い空を眺めながら、
軽やかな鳥の声を音楽にして
バター付きパンをほおばる。
あつあつの紅茶をのどに流し込むと
あ~それだけで幸せ♪

秋にはミョウガがなっているのを見つけて、
ボウルいっぱい採ったり、
ブルーベリーを摘んでソースを作ったり。
夏のイチゴも甘くておいしかったなあ。
家庭菜園では、トマト、キュウリ、なすにピーマン、
大根やカブなども採れました。

思えば、春先のふきのとう、水仙、菖蒲にジューンベリー、
夏のエゴノキ、ラベンダー、アナベルにシャクヤク、存分に茂る緑の木々…
そして、秋の紅葉に冬の輝くような雪…

裏庭は、収穫の喜びをもたらし、
さらに季節の移り変わりを
見事に演出してくれる美しい舞台のよう!

ダイニングの開き窓から見えるショーは
いつ見ても飽きない自然の光景です。

ヨーロッパでは、裏庭をリビングのように使っていて、
朝食やカフェタイムを外で過ごすファミリーが多いそう。
庭で収穫できる木々を育て、
その実をパイやケーキに入れて、その季節だけの旬を味わうのだとか。

自然がとっても身近にある文化。
自然とともにある暮らし。

そんな彼らのがんばらない、肩の力の抜けた暮らしの秘訣は、
自然がいつもそばにあり、
そことつながって生きているからなのかもしれません。

私もただ裏庭にいるだけで、
日常の慌ただしさや損得勘定からふわっと抜け出し、
ありのままの自分に戻れる…
そんな魔法を感じています。

キッチンから庭に出て、
パセリをひとちぎりする時、
ブドウの実が葉っぱの影にゆらゆらしているのを見つけた時、
シャクヤクが長いつぼみの時期を経て
その可憐な花をやっとのことで咲かせたのに気づいた時。

そんななんでもない裏庭の小さな営みの中に、
宝物のような瞬間を見つけ、
そのたびに心が癒され、大切なことを教わっているのです。

裏庭が私の人生にあること。
それは、お金では計れない、
大きなゆたかさをもたらしてくれています。